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慈しみ                                       (自然)

■ 【スプリングエフェメラル(春の妖精)】
キスミレ(黄菫) 【花期】3~5月
山地の明るく、やや乾燥した草地や林縁を好み、鮮やかな黄色の花を咲かせます。久住高原の春を代表する花です。絶滅危惧種です。


オキナグサ(翁草) 【花期】4~6月
春に花が咲いた後,長いひげを持つ種ができます。これを白髪頭に見立ててこのような名前がつきました。絶滅危惧種です。
「野焼き」は高原に長かった冬の終わりと春の到来を同時に告げる行事です。また、芽吹きを誕生と考えるならば、草原にとっては、「野焼き」は新しい1年の始まりともいえます。
そんな「野焼き」後の真っ黒な大地から春の深まりとともに芽吹き、真っ先に花を咲かせる野草があります。これらの「早春植物」は、春先のわずかな数十日あまりで地表での活動を終え、高原が緑が覆う頃には姿を消します。カゲロウ(Ephemera)のように、儚げな生命の営みから「スプリングエフェメラル(春の妖精)」と呼ばれています。夏から秋にかけての季節をこれらの植物は地下で過ごします。他の植物の芽吹く前の早春なら、陽の光が地表に射し込みます。丈の低い小さな早春植物が、他の植物に影響を受けにくいこの時期を選び、生命を紡いでいるのです。地表から姿を隠しても、次の芽吹きまでの間地下で行き続け生命を蓄えます。このような生態は「スプリングエフェメラル」が生き延びるための、自然界の合理的な仕組みです。進化の過程で生まれた強かで逞しい生き方とも言えるその姿には、神々しさすら感じます。
「久住高原の春」は「スプリングエフェメラル」の宝庫です。もともと、氷河期に生まれたこれら一群の植物の生きていくための条件がここには整っているのです。ある意味で、多様な「スプリングエフェメラル」の存在が、草原の豊かさのバロメーターとも言えるでしょう。
これらの植物の中には、レッド・データ・ブックに登録されている絶滅危惧種もあります。また、これらの植物は久住高原以外の土・空気・水以外では育ちません。けして採ってはいけません。
そんな「春の妖精」が集う豊かな高原にレゾネイトクラブくじゅうは静かに佇んでいます。